さあ、馬鹿騒ぎの始まりだ!デュラララ!!の原点コミカライズ版バッカーノ!

デュラララ!!は見事にハマって大人気となりました。
電撃文庫で刊行されている成田良悟の群像劇作品。
その原点、デビュー作がバッカーノ!になります。
そのコミカライズ版が昨年よりヤングガンガンで連載が始まりました。
作画は少年ガンガンで連載していたレッドレイヴンの藤本新太です。
ちなみに1931のフライングプッシーフット編も以前コミカライズされてます。

 

 BACCANO!とはイタリア語で「馬鹿騒ぎ」の意

バッカーノ!とは禁酒法時代のアメリカを舞台に不死の酒を巡って起こる騒動。
泥棒カップル、カモッラ、マフィア、殺し屋、テロリスト、情報屋などなど様々なキャラクターが互いを知らずに関わり絡み合ったり、すれ違っていく群像劇。
他にも悪魔だの人造人間だの...

加えてコミカライズされるのは原作を絵に起こしただけではありません。
原作はカモッラの若衆フィーロ・プロシェンツォが幹部に昇進する1930年。
こちらはフィーロがカモッラの若衆の頃1927年から描かれています。
フィーロは他のキャラに比べ特別秀でたところが目立たないです。
しかしどんな関係でも分け隔てなく仲良くなっているのが魅力。
皆が主人公という群像劇において中心人物たるゆえんはそれですが、原作に至るまでにフィーロ独自の秀でている力が描かれていきます。

また友人であるマフィアのボス、ガンドール兄弟や殺し屋葡萄酒(ヴィーノ)と呼ばれる以前のクレア・スタンフィールドも登場。

ファンゆえに楽しみな内容になっていますが、作品独自の設定などがまだ少ないところなので初めての方でも「マフィアのいざこざ」程度の認識で進められます。

...と思ったら1927は1巻で終わりました。

どこまで続くか分からないけど続いて欲しいなぁ
既に本巻は発売しています、手にとってみて!
前回のコミカライズみたいに1931で終わらずに。

ちなみに原作はあらゆる時代を時系列無視して刊行されているので
刊行順に読まれた方が設定を読み解くにはやさしいです。