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夏休みのムスビにふさわしい!新海誠の楽しいすれ違い「君の名は。」を観てきました【感想・レビュー】

映画 映画-アニメ レビュー 劇場鑑賞

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カミキユキ(@KamikiYuki)です。 
夏も終盤、そんな結びに観て参りました。
毎回楽しみにしております、新海誠作品の「君の名は。」を観てきました。

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1,000年に1度のすい星来訪が、1か月後に迫る日本。山々に囲まれた田舎町に住む女子高生の三葉は、町長である父の選挙運動や、家系の神社の風習などに鬱屈(うっくつ)していた。それゆえに都会への憧れを強く持っていたが、ある日彼女は自分が都会に暮らしている少年になった夢を見る。夢では東京での生活を楽しみながらも、その不思議な感覚に困惑する三葉。一方、東京在住の男子高校生・瀧も自分が田舎町に生活する少女になった夢を見る。やがて、その奇妙な夢を通じて彼らは引き合うようになっていくが……。 
- シネマトゥデイ -

秒速5センチメートル新海誠監督最新作。
ぼく自身知ったのが同作からですが、過去作も欠かさず観ております。
初めて見た人は実写じゃないかと思うほど
あらゆる被写体の輝きを魅せる光の表現と
ストーリーよりも視覚を優先させる映像美
ちまたでは映像詩とも呼ばれますね。
それとどこまでもすれ違いをテーマとした作風が魅力の人物です。

俗物的にいうと「背景キレイで妄想がちな男を満足させる作品」
そんな作品を多く手がけた監督です。
そんなぼくはこれに載ってる手法で似た背景を描こうとして挫折しました

 

...すげー地道。

注目されるのは今回は悲恋で終わるのか!?
新海誠作品はかなりの確立で悲恋で終わります。
と言ってもバッドエンドというわけではないです。
十分にネタバレしてるけどこれ以上他作品のネタバレはやめておきましょう。
とにかく秒速5センチメートルは納得いかない人も多いです。

新海誠というと、2002年にほぼ一人で製作した25分のほしのこえでデビュー。
その後、雲のむこう、約束の場所秒速5センチメートル
星を追う子ども言の葉の庭を経て今回君の名は。を公開するに至りました。

ぼくの世代でいうとやっぱり秒速5センチメートルでしょう。
小学校卒業を機に離ればなれになった貴樹明里の再会。
そこから貴樹の中心とした様々なすれ違いと、
そして山崎まさよしの名曲で表現された映像美が魅力。
ラストは賛否両論を醸し出す監督の代名詞といえる作品です。

そしてぼくの監督作品で一番好きなのが言の葉の庭
靴職人を目指す高校生タカオがスケッチをすべく雨の庭園を訪れると
昼からビールを飲む女性と出会うことで彼女の靴を作ることになります。
光による雨の表現音楽演出素晴らしく、
ストーリーも切なく納得の出来る内容となっています。
記号的に観ていた二次元に唯一足フェチという業を背負わされた作品。

なお、新海誠の原点、彼女と彼女の猫という作品もあります。

キャラクターデザインは田中将賀
あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。
心が叫びたがってるんだ。のキャラクターデザインを務めている。

また千と千尋の神隠し思い出のマーニーなど
過去多くのジブリ作品に関わった安藤雅司が作画監督を務めている。

なお、このお二人は広島県出身ということで
勝手に親近感を湧かせております。

男女が入れ替わる事で惹かれ合い×驚く真相へ繋がるスペクタクル要素

田舎町の高校生、三葉と東京の高校生、の心が入れ替わることで
夢の中で互いに人生の体験していくことになる二人。
彼らはメッセージに残すことで互いの生活を守っていく事になります。
といいつつ、夢の中で互いに好き勝手やるわ、
目覚めれば顔や腕には文句を言い合うわ、
スマホにメモを残してかけあうところはまさに青春ですね、笑いました。
入れ替わりの模様はテンポよく繰り広げられて良かったですね。

身近に感じながらも実際に話すことの出来ない二人はまさにすれ違い
今まで切ないすれ違い作品ばかりでしたが、
ここまで見ていて楽しめるすれ違いがあったか。

そんな前半から一転、
後半には驚くべき真相が待っています。
ここからは次々と分かる事実に胸が締め付けられる想いです。
実は連絡先を交換していたのに互いに連絡が通じない
会いに行こうにも一向に会えない
楽しかったすれ違いから切ないすれ違いへと変わって行きます。
ここばかりはネタバレできないし、これ以上語れないです。
とにかくお話はしっかり作られていた

劇中で流れるRADWINPSの楽曲は自然と映像にとけ込み
映像作品、ミュージックビデオを観ているようでもありました。

今回もこだわりの感じるものたち

前作の言の葉の庭では靴職人を目指す主人公を描く上で
実際に靴を作るところを見て勉強したそうです。
重要なファクターだった足や靴に対して
今回は日本の伝統やこれまで積み重ねて来た歴史が一つのファクターだと思います。
良くも悪くも。
その中でキーになっているのが組紐
作っている三葉の家の宮水家だけでなく、三葉と瀧を結ぶ重要な要素です。
作っているシーンから細かいところまで表現しているところを見ると
これも実際にかなり勉強しているんじゃないかな。
宮水家は神社なのでその背景なんかもおそらく

加えて二人を演じた神木隆之介上白石萌音の演技です。
彼らはそれぞれ瀧と三葉を演じますが、同時にに三葉と瀧なんですね。
入れ替わっても身体は変わらないので声帯はそのままというわけです。
神木くんは女性らしい演技でも声から感じられる仕草といいますか、
男が発するには恥ずかしくなりますね。
もちろん褒めてるんですよ。

上白石さんも男らしさが...
初めて入れ替わるシーンでの息づかいもなんかリアルですね。

新海誠作品が集約された新海誠作品

この作品は過去の新海誠作品を結ぶ作品ともいえます。
というのも過去作品を思わせるシーンや人物が登場しているのです。

三葉の高校の古典の先生

ぼくは見た時からもしや...と思っていましたが、エンドロールで判明。
演じているのは花澤香菜
そう、ぼくも恋した言の葉の庭ユキノ先生です。
二次元の足フェチに目覚めたのはこの人のせいだ。
(なお、これ以降二次元の足を見ても別にときめかない)

同時に舞台が新宿御苑なので新宿周辺の風景は重なるものがあります。

三葉の住む町の湖とご神体のある風景。

これは星を追う子どもアガルタの風景に似ていますね。
記憶では生死の門へといたる大穴だったと思いますが、
光の表現で青く見えるのでそれだったかと...
ご神体の中心は幽世とも呼んでおり、生死の門とのリンクを感じますね。

秒速5センチメートル

もそうですが、同作を思わせる男女のすれ違い
従来のファンからしたら締め付けられる想いです。
まじ、つらたん
どうしても電車や踏み切り、住宅街といったシーンは重なりますね。
ラストを観るまで目が離せません。

もしかしたら他にも繋がりを感じる作品のシーンや要素があるかもです。

 

 

個人的に気になったのは光の表現が抑えめじゃないかなと思ったり。
もちろん空の表現や都会の風景や雨の表現などすごいのですが
直近3作品くらいよりは抑えているように感じられます。
キャラクターデザインとかも考慮してでの形なんですかね。

今回前売り券使わなかったので今度もう一度行こうかな。
今度は伏線や過去作品のリンクなども気をつけて観たいです。