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信じることをテーマに難しさを追求した「怒り」を観てきました【感想・レビュー】

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カミキユキ(@KamikiYuki)です。
せっかく3連休なのでもう1本観てきましたよ!
いや、しかし未だに君の名は。の来場者が多くてすごい。
売店に並んでる半分以上がそれだったと思います。

いやー今回は静かな劇場で「あ、いつものシアターだ」と思いました。

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八王子で起きた凄惨(せいさん)な殺人事件の現場には「怒」の血文字が残され、事件から1年が経過しても未解決のままだった。洋平(渡辺謙)と娘の愛子(宮崎あおい)が暮らす千葉の漁港で田代(松山ケンイチ)と名乗る青年が働き始め、やがて彼は愛子と恋仲になる。洋平は娘の幸せを願うも前歴不詳の田代の素性に不安を抱いていた折り、ニュースで報じられる八王子の殺人事件の続報に目が留まり……。
- シネマトゥデイ -

このあらすじですと渡辺謙演じる洋平と宮崎あおい演じる愛子。
前歴不明の松山ケンイチ演じる田代を中心とした話のように思えますが、
八王子の殺人事件の犯人は誰なのかを中心に
3つの場所にいる過去を語らない男3人を取り巻く人々を描いていきます。

監督はフラガール、許されざる者などの李相日
原作は吉田修一
監督とは悪人に続き2作目のようです。
音楽には坂本龍一が参戦

7大キャストは各々の人間関係を紹介しながらいきましょう。
3つの場所別で紹介していきます。

千葉編

槙 洋平(渡辺謙)は歌舞伎町で風俗で疲れ果てた愛子(宮崎あおい)を連れ戻した。
千葉の漁協に努めている洋平の元に弁当を持って行くのが日課となった愛子はそこで2ヶ月前からバイトで働いている田代(松山ケンイチ)に声をかける。

東京編

大手通信会社に勤める優馬(妻夫木聡)は夜はクラブで出会う男と遊び回る生活をしている。ゲイである彼には末期ガンの母親がおり、度々ホスピスに通っていた。
ある日新宿のクラブで出会った無職の直人(綾野剛)と一夜共にするが、それから一緒に住むことになり...。

沖縄編

高校生の泉(広瀬すず)は沖縄の離島に引っ越してきた。
転校先の同級生、辰哉(佐久本宝)とボートで無人島に連れて行ってもらったが、そこでバックパッカーの田中(森山未來)と出会う。彼はここで会ったことは出来るだけ話さないで欲しいといい、泉はそれを受け入れた。

 

正直いうと予告編観て気になった程度の作品なんです。
まぁ最近何か熱に当てられた作品ばかり観ていて落ち着かなかったので
たまにはこういう邦画観るのもいいかなっと思って。
ああ、レイトショーにいる人ってこういう人だよな...と

犯人像に翻弄されながら人を信じる難しさを問いた作品

どうしてもタイトルの意味を考えてそらしてしまいましたが
この作品は信じる難しさを3つの人間関係から伝えた作品でした。
そして公開された犯人像に似ていて過去何していたのか分からない人が偶然いたとしたら疑うという状況に翻弄される、実際そうなりそうなリアルさ。
もちろん怒りというキーワードも大きく扱った作品です。
もう一個は諦めですね。
どうしようもないやり場のない怒りというのはあって、
それが時として周りにどんな作用するのか。

実際犯人がその時どう思ってたなんか分かるわけないじゃん、
という見せ方をしていて観ている自分の解釈しか答えを得られませんが。

とにかく特別派手な演出やエネルギッシュな作品であることは間違いない。

7大キャストのふれこみは間違いじゃない演技

八王子の惨たらしい事件のシーンから始まり、
それぞれ千葉編、東京編、沖縄編が入れ替わり展開していきます。
はっきり分かるのは過去を語らない3人の男達
ぼくたちもこの3人の中に犯人が...と疑いつつ観ていくのですが
謎な過去以外疑う要素がなくどんどん信じていきます。
と思ったら事件の新たな展開に主人公達同様疑いの目を向けて行きます。

犯人の写真がうまく3人の要素によせて作られているのもポイント。
どうやら千葉編では田代寄り、東京編では直人寄り、沖縄編は田中寄りと
それぞれ写真が作られているようです。
また犯人の特徴とそれぞれ分かっている特徴が合致して、
結局犯人どいつなんだ?と見せるのもポイントですね。

最終的に分かる真実に見せる主人公たちの表情は締め付けられる想いですね。
当然、3人の男達の最後の演技は胸を抉られますね。

見どころといえば...

まぁ真っ先に出てくるのが妻夫木聡と綾野剛の濡れ場ですよね。
シアター後部女性多かったけど、これ目当てじゃないよね?
実際に二人は役作りの為に同棲していたみたいですね。
横たわる色男二人の全身マッパ見れるとあっては女性たちは黙っていないでしょう。
最初の怯えるように体育座りしていた直人が優馬にされるがままなんですが、
コンドームをつける時のローションの音や、挿入した時の互いの表情なんか見せられるとは思いもよらなかった。仕方ないじゃないかほぼ前情報知らないんだから。

次に沖縄編の広瀬すずの演技ですね。
どうみても広瀬すずはこっちのが演技様になってる
比較が四月は君の嘘の予告編だけなんだけど。
ていうかあの衝撃的シーンと辰哉に叫ぶシーンは圧巻だわ。

結局信じるってどういうことだろう

3つのエピソードから信じるってやっぱ難しいなぁ。
どれもどうして信じたのかを表すシーンはあったけど
直人が優馬にいう「疑ってるんじゃなくて、信じてるんでしょ」
というのは一つの解だなって。
辰哉の「味方になるからって言ってくれたろ」は信じる大きな意味を持つし
愛子の「全部話してくれた」というのも信じたい気持ちの土台にあるもの。

坂本龍一の音楽が重々しくも悲しく物語を演出しており
エンディングでも余韻の残る作品でした。

しかしパンフレットを見ると犯人の正体について
綾野剛と同じ予想をしていました。
逆にそういうシナリオで作品が出来てもいいなぁ...