真の敵とかいるんじゃないの?と疑う「シビル・ウォー キャプテン・アメリカ」を観てきました。【感想・レビュー】
カミキユキ(@KamikiYuki)です。
さて、毎晩レイトショー観てから書き始めるので
実際書き終わると朝方3時とかになっているんですよ。
今回はマーベルコミックス史上人気のあるエピソード
「シビル・ウォー」を映画化した
「シビル・ウォー キャプテン・アメリカ」を観てきました。
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アベンジャーズのリーダーとなった、キャプテン・アメリカ(クリス・エヴァンス)。しかし、彼らが世界各地で繰り広げた戦いが甚大な被害を及ぼしたことが問題になる。さらに、それを回避するためにアベンジャーズは国際的政府組織の管理下に置かれ、活動を制限されることに。アイアンマンことトニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)はこの処置に賛成するが、自発的に平和を守るべきだと考えるキャプテン・アメリカはそんな彼に反発。二人のにらみ合いが激化していく中、世界を震撼(しんかん)させるテロ事件が起きてしまう。
- シネマトゥデイ -
本作はキャプテン・アメリカとしてのエピソードで展開
前作ウィンターソルジャーから観ても、エイジ・オブ・ウルトロンから観ても上手く繋がったストーリーです。
本作の特徴はキャプテン・アメリカとアイアンマンの対立により、他のメンバーが各陣営に入って喧嘩するところ。
まぁ喧嘩ですよ。
そのキッカケとなるのが、アベンジャーズの戦いで被害を受けた側の声より
アベンジャーズを民間組織ではなく国連が管理する組織にしようって話の賛成派と反対派。
映画館でも、鑑賞前にどっちに軍配があがるか投票するコーナーがあるほどスタッフの人も盛り上げてくれていました。
ぼくがどっちに投票したかは秘密です。
まずは分かりやすくどんなチーム分けになっているのか。
キャプテン・アメリカチーム / 反対派
- キャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャース
- ウィンター・ソルジャー / バッキー・バーンズ
- ファルコン / サム・ウィルソン
- ホークアイ / クリント・バートン
- スカーレット・ウィッチ / ワンダ・マキシモフ
- アントマン / スコット・ラング
アイアンマンチーム / 賛成派
- アイアンマン / トニー・スターク
- ウォーマシン / ジェームズ・ローズ
- ブラック・ウィドウ / ナターシャ・ロマノフ
- ヴィジョン
- ブラック・パンサー / ティ・チャラ
- スパイダーマン / ピーター・パーカー
実はパンフレットにはスパイダーマンについての記述はありませんでした。
ブラック・パンサーはあっさり載ってたのでサプライズなのかなって
でも、予告編で普通にいるんですよね、発表もされてたし。
なので、書いちゃいます。
どうせ途中で真の敵が出てくるんじゃないの?と思ってるアナタ!
ぼくは原作コミック未読なので知らないんですけど
大抵この手のお話ってタイトルで味方同士でやりあう形に書いてあるけど
ふたを開けてみるとそんなの大したボリュームなくて、真の敵はこいつでしたーネタバレ気をつけてね!
そんなオチを少し考えていたんですが...実は...いえ、ノーコメントで。
バットマンvsスーパーマンみたいに真の敵、早くから出てるじゃんてことはありましたけどね...レックスルーサー目立ち過ぎなんですよ。
見どころは予告編にもあった空港での戦闘シーン。
一同が会するシーンであり、参戦ヒーローの見せ場でもありました。
新規参戦ヒーローの活躍
アントマン参戦!
元々無法者であった彼は管理されたいとは思わないだろうな...。
「アントマン」のラストでキャップとファルコンの会話がありましたが、まさかこのような流れで参戦とは...冒頭からどう繋がるんだ?と探ってましたが、「アントマン」の時点でこのシーンがあるとはね。
「アントマン」ではなかったビッグな活躍。
こんな状況下でも軽いノリでジョークが言えるスコットは良いムードメーカー。
そしてブラック・パンサー参戦!
エイジ・オブ・ウルトロンで登場したワカンダという国。
その王子がブラック・パンサーであり、本作の冒頭から上手く関連付けされていて参戦する動機も十分なものになっています。
ワカンダでしか産出されないヴィブラニウムで作られたツメが特徴。
ヒーローの中で唯一真面目キャラで冗談が通じない人ですね。
ブレない動機もあってか融通も利かなそうな印象でした。
しかし、ラストで導き出した彼の答えが一番良かった。よく冷静になれたな。
更なる新生スパイダーマン
一度アメイジングで再スタートしたスパイダーマンも
こちらの参戦でまた再スタート。
戦闘中にやたら軽口のノリでしゃべりだす学生な様はまさにスパイダーマン。
...ごめんなさい、アメイジング観てないせいかあまり覚えてないです。
アクションシーンが多く、初登場に足る活躍を見せてくれました。
アントマンの活躍とひけをとらない活躍です。
既存メンバーも負けない活躍!
そうですね、語ると長くなるので箇条書きでいきます。
- ホークアイとアントマンの矢を使っての連携攻撃が最高にイカす!
- ブラック・ウィドウの私服でのアクションが個人的に良かった。
- ファルコンの新装備レッドウィング!
- ウィンターソルジャーのアクロバティックアクションとキャップとの連携
- ヴィジョンチート能力よりも人間性を問う回となりました。
キャプテン・アメリカvsアイアンマン
個人的にはどちらが勝ってもおかしくないと思ってました。
そんなイメージを反映したかのごとく、各人の活躍というか見せ場が。
アクションでいうとブラック・ウィドウであるスカーレット・ヨハンソンの活躍を真っ先にあげたいところですが、彼らのアクションが今回一番ですね。
今回のアイアンマンマーク46はより流線型でゴツい印象は取り払われています。
小型リアクターを全身の間接に取り付けてより高出力な力を発揮しているらしい。
キャップもコンバットスーツはマイナーチェンジしているのかな?
今回キャップは今まで祖国を守る為に軍に志願したり、シールドに参加したり色んな組織で戦ってきました。
その中で疑問視することもありましたが、自分の正義の信念を曲げなかった。
今回は友であるウィンターソルジャー、バッキーを守る為に無法者となります。
対するアイアンマンのトニーは自由にヒーローやってた。
アーマーを開発して、政府に管理されるものと言われても拒んで戦ってきた。
しかし、ウルトロンの開発やついて回る過去の罪。
それらが今回アベンジャーズの管理へと賛成する運びとなります。
彼らはこれまでの生き方の中から互いに以前の自分たちとは正反対の立場に変わっていくのです。
「帝国」という隠れたテーマ
劇中で「帝国」という単語が何度か登場します。
ある人物が「帝国の崩壊」、またスターウォーズEP5帝国の逆襲にインスパイアされた会話と攻撃が登場していました。
このあたり考察の余地ありですが、もう一度鑑賞しないと難しいかな。
かなり意図的に使われている単語ですので、メッセージ性を感じます。
語りたいけど細か過ぎて伝えきれない思いですが
それだけ今作は出来がいい。
色々な要素を盛り込みながらも、各人の想いや背景を捉えているし
ちゃんと物語の答えを導き出している。
ムダなシーンはなく濃い150分を体感しました。
もうダメ、興奮して何を言ってるかわかんなくなってきた。