この愛をどこまで信じられるか問われる「マリアンヌ」を観てきました【感想・レビュー】

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カミキユキ(@KamikiYuki)です。 
世の中は祝日が土曜日と重なって嘆いています。
ぼくはなんら変わらない日々ですね。
とはいえ予定が出来てレビュー書けず仕舞いでした。

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 1942年、極秘諜報(ちょうほう)員のマックス(ブラッド・ピット)とフランス軍レジスタンスのマリアンヌ(マリオン・コティヤール)は、ドイツ大使暗殺という重大な任務のためカサブランカで出会う。二人は、敵の裏をかくため夫婦を装い任務の機会をうかがっていた。その後、ロンドンで再会し次第に惹かれ合った二人は愛を育んでいくが、マリアンヌは愛するマックスにも打ち明けられない秘密を持っており……。

- シネマトゥデイ -

予告編をやってて非常に気になった作品です。
イギリス工作員と共に潜入したフランス工作員が恋に落ち、
結婚して子どもも儲けた、けど妻にスパイ疑惑があがるという本作。

監督はロバート・ゼメキス
ザ・ウォークフォレスト・ガンプ
ぼくは幼少期に飽くるほど観たバック・トゥ・ザ・フューチャーなど代表作が多い方です。

主演はイギリス工作員マックス・ヴァタンブラッド・ピット
おそらく昨年鑑賞した出演作品はマネーショートだけかな? 
こちらでは特別出演で、元銀行員で若手トレーダーのアドバイザー的立場で登場。

そしてフランス軍レジスタンスの工作員、
マリアンヌ・ボーセジュールにはマリオン・コティヤール。 
インセプションディカプリオが演じるドム・コブの亡き妻モル・コブダークナイトライジングではミランダ・テイトを演じた。
最近でいうとたかが世界の終わり、3月3日公開のアサシン・クリードに出演。
ミニオンズのフランス語版ではミニオンたちが従うことになるスカーレット・オーバーキルの声を当てている。
今更思うけどオーバーキルとかぶっとんだファミリーネームだな。 

 

 

 

とにかく美しい二人の美しい愛を描きたかった作品だった。

美男美女の描いたとてもキレイな映画というのが総評ですかね。
ありきたりな大筋なんですよ、これがどんな結末になるかなんて予想できるでしょ。

序盤は潜入したモロッコで初めて会うのに突然ハグにキスの夫婦を演じ、ドイツ大使暗殺までに一時的な夫婦役だった彼らが惹かれ合っていく過程を描き、成功確立の低い計画実行前に激しく愛し合う二人
計画実行の際は短いながらも激しい銃撃戦

後半はイギリスに戻り、結婚した二人。
子どもをもうけ、幸せな二人ですが、マックスに新たな任務が与えられます。マリアンヌには二重スパイの疑惑がかけられ72時間で真相が分かるといいます。
信じる為に独自で調査を始めるマックスの不器用さをブラッド・ピットは様々な表情で演じていると感じました。鏡越しに写るマリアンヌの姿も特徴的でしたね。

冒頭の砂漠、カサブランカの宮殿の銃撃戦、イギリスの電撃戦
VFXといえばロバート・ゼメキスというだけあって表現の幅が広いです。
電撃戦は目下の街並も含めて映えますね。
そういえば出産シーンもリアルでこんな状況あるのかってくらい

大人なカップルにはバレンタインデーの思い出にピッタリではないでしょうか...
なんて時期的にこじつけてみる。
そして気付けばバレンタインデーは過ぎてしまいました。
といいつつ公開初日のレイトショーは人入ってない!
少なすぎだろと。
席空いてるのに見ず知らずの女性の隣に詰めて予約しちゃってたよ。

意味ありげなカットをどう考察する。

随所に登場する必要性を求める人物たち

ラブストーリーが主軸にありながら戦時中なので
異国の銃撃戦やイギリスの街への電撃戦など
スペクタクルなシーンも盛り込まれています。

それとは別にミステリーというか伏線を張り巡らせているようなシーンがいくつかあった気がします。
マックスが建物に入る時にすれちがう人とか、何かと意味ありげなカットなんですよね。あとから思えばあの人物はあの人だったんじゃないかとか考えちゃいます。そうでなくとも疑いの目を向けたくなる。

マリアンヌの視線の意味

終盤でマリアンヌが軍施設に入る機会が訪れます。
マックスに連れられて来る事になりますが、ここで彼の視点から彼女の視点にシフト。マリアンヌは飛行場の隅々を観察します。
...なんか戦闘機の数数えてるみたいな見方だなぁ...

まとめ

ちょっと書いていて思ったのですが
この物語は夫がスパイ疑惑の妻との愛をどれだけ信じることが出来るのか、そういう作品ですよね。ではなぜゼメキス監督はこの作品を撮ったのか、それは...

視聴者がどれだけこの夫婦の愛を信じられるか

それを問うていると思うんですよ。
いかにも疑いを誘うようなカットを入れてるあたり。
ぼくなんか、最後のシーンで最後の最後にごめんなさいって思ったもの。
社交場が苦手で感情を面に出さない視聴者視点のマックスと、過去が謎でミステリアスで魅惑的なマリアンヌ。外面だけでもどちらもどこか真実の愛なのか疑う要素がある。
そんな彼らの愛は本物か、ぼくらがどう捉えるか。

そういう意味では性格でるかもね...
ぼく結構疑ってかかってたよ...

最後の最後で怒りに通ずるものを感じましたね。
一言ラブストーリーにするには単純過ぎる、そんな作品でした。


満足度:★☆☆☆☆(6/10)