遊びと戦いのエンターテイメンツ「ONE PIECE FILM GOLD(2D)」を観てきました【感想・レビュー】
カミキユキ(@KamikiYuki)です。
今週はトランボ観に行きたかったんですけども、
色んな要因が重なって観に行けないので次点のワンピースを観てきました。
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海賊王になることを夢見て、新世界を航海するモンキー・D・ルフィをはじめとする麦わらの一味。彼らは、世界最大のエンターテインメントシティである政府公認の独立国家、グラン・テゾーロを訪れる。世界に名をとどろかせる海賊や海兵、大富豪が集まる、その華やかな様子に圧倒されるルフィたち。そんなグラン・テゾーロを支配し、ばく大な金の力で世界政府をも操る黄金帝ギルド・テゾーロは、ある野望を抱いており……。
- シネマトゥデイ -
この映画でワンピース初めてという人は少ないと思うので
ある程度理解がある人向けに書いていきます。
知らなくても要素要素覚えのある名前とか設定はあると思うので。
原作とのつながりは冒頭で「ドフラミンゴを潰した」という話があるので
ドレスローザ編以降であることは伺える。
原作ではその流れで同盟相手トラファルガー・ローと行動していたり、
その渦中でサンジが一味から離れるといった状況があるので厳密には分からない。
麦わらの一味はエンターテイメントシティを訪れる
正直どんな流れか不明だが、カジノを中心としてエンターテイメントシティグランテゾーロを訪れるルフィ率いる麦わらの一味。
最初はギルド・テゾーロの足音と指パッチンが小気味良く響いてスタート。
周囲はまばゆい黄金ばかりの中、謎の機械を起動します。
そして始まるのはギルド・テゾーロとカリーナのパフォーマンスショーと歌唱。
山路和弘と満島ひかりが実際に歌っているシーン、
そこにルフィたちがムダにクー・ド・バーストで登場。
そこに金のなくなった海賊が押し入り、戦闘になります。
ここで麦わらの一味各人の戦いを見せながらキャラクター紹介となっていきます。
いい感じに見せてくれます。改めて懸賞金の紹介もしてました。
正直もう覚えてない、チョッパーが100ベリーだってこと以外。
戦闘を終えたルフィたちはコンシェルジュを名乗るバカラの案内で
グラン・テゾーロに招かれることになります。
縦軸インフラを避ける設定
ワンピースにおいての原作以外で留意しなければならないのは
インフラで世界観を壊さない事。
少年マンガにある強い敵に負けて強くなってリベンジする、
それを繰り返す作品はどうしても強くなり続けるしかないという構造。
ドラゴンボールは一番特徴的でアニメドラゴンボール超は神を超えて、更には別宇宙のという世界を拡げてきました。
ワンピースは元々その構造ではなく仲間を増やして強くなっていく横軸にインフラする構造になっています。個々が単純に強いのもありますが。
そんな世界でも原作に登場する終盤の海を支配する赤髪のシャンクスをはじめとする四皇や海軍の将軍クラスは絶対的なラスボスとして君臨して貰わないと世界観が成り立たなくなります。
というか、世界を拡げてもっと強いやつを増やしていくドラゴンボールと違って、そこで限界を晒しているのがワンピースです。
戦闘力では敵わないけど、それでは勝てない状況を作り出しているのが本作です。
ギルド・テゾーロは金の力で世界政府どころか、国に訪れるものたちをも縛ることの出来る設定とはなかなか考えられていました。
原作の重要キャラクターが登場!
本編はファンも喜ぶ原作キャラが登場。
ルフィの兄貴分である革命軍のサボやコアラ、海軍からは赤犬のサカズキやCP9にいたロブ・ルッチがCP0としてかつての上官スパンダムを部下においています。
彼らは麦わらの一味に直接絡んでくることは少ないですが、世界政府とグラン・テゾーロの関係性から外部からの絡みがあります。
あれ、結局革命軍が絡んでくる理由ってなんかあんたのかな。
とにかくサボはどう出て来てもカッコいいなぁ。
ゲスト声優陣にはもっと頑張って欲しい。
今回ゲスト声優が物語の中核に多かったです。
テゾーロ役に山路和弘、カリーナ役に満島ひかり、バカラ役に奈々緒、タナカさん役に濱田岳、ダイス役にケンドーコバヤシ、レイズマックス役に北大路欣哉。
TVアニメ特別編のマッド・トレジャーには小栗旬が声を当てている。
他、かなりの脇役どころでモデル出身や芸人などが参加していました。
正直に申し上げると女性陣には頑張って欲しい、と言わざる終えない。
満島ひかりは過去ワンピースの主題歌を歌ったFolder5のメンバー。
このような形でワンピースとの関係に戻るのは喜ばしいことなんでしょうけども
要所要所気になりますよね。好きなんだけどな、この人。
奈々緒は違和感ないんだけど英語をしゃべらせたらダメだなーと。
山路和弘や北大路欣哉はベテランですし、特徴的な味のある声なのでいいです。
ケンコバは正直言うとあまり気にしてなかった。
一番評価したいのは濱田岳です。
気付かなかったし、気にも留めないほど自然でした。
普通に上手いですね。彼も彼で特徴的な声質ですし。
エンターテインメンツという新境地
本編は予告では最終的にテゾーロと敵対する以外は分からない。
どういう経緯でそうなるのか予想出来ない分楽しみでありました。
世界政府も容認する船ごと巨大な国であり、カジノという舞台は
単純に戦いの舞台というより、ルフィたちが喜怒哀楽と楽しめる世界にしています。
前作のZは終始目的の為にシリアスムードでしたが、
序盤は純粋に一味がカジノを楽しむ展開になっています。
そこからテゾーロとの戦いがどうなるのかは実際に観て欲しいところです。
海軍と革命軍を登場させることや、
ルフィたちのカジノを楽しむ姿、テゾーロたちとのバトル、
更にはテゾーロ幹部たちが身にまとうゴールドクロス、
色物能力への機転対応とかとか...
とりあえず盛り込んでいる点でもエンターテイメントなのでしょう。
描ききれないところで、本編オリジナルのキャラクターの背景を一から説明してもしんどいし伝わらない事。
カリーナに関しては良かったしにしても、テゾーロの黄金にこだわる理由や
なぜグラン・テゾーロを作ったのかを語られる回想シーンは彼への感情移入には物足りない感が否めないところです。
ルフィサイドからは十分なところも、テゾーロや政府サイドの立場や
状況説明からしたら分かりづらかったかな。
しかしグッズ展開がおかしい。
今回の映画グッズの量がおかしかったり、パンフは表紙がゴールドで扱いにくかったり、毎度のことながら入場特典の777巻という冊子。200万人限定のトランプなどお金のかけかたがおかしいですね。
十分に回収できると見越してるんですね...
4D/3D上映を行われていることですし多方面でエンターテイメント。
個人的にこれで4Dはいいかなぁ