これは3章のアンサーなのか。「デジモンアドベンチャーtri 第4章 喪失」を観てきました【ネタバレ?・感想・レビュー】

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やっと書けた。
違う違う、下書きが埋もれていたのだ(ぇ
このトリミングだと結構キーキャラクター入っちゃってるね。

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リブートによってデジモンたちが記憶を喪失。八神太一たちは、メイクーモンの暴走に苦しむ望月芽心を残し、それぞれのパートナーデジモンに会うべくデジタルワールドへ向かう。デジモンとの絆を取り戻そうとする彼らの前に、なぜか記憶を残しているメイクーモンが出現。メイクーモンは涙を浮かべ、芽心を捜していた。そんな中、ダークマスターズを従えた男が出現し、さらに現実世界では姫川マキの行方がわからなくなってしまう。

- シネマトゥデイ -

1999年に放送されたデジモンアドベンチャーシリーズの続編にして
2005年を舞台にした作品です。一昨年第1章が公開され
まぁ色々賛否両論ありました。

まずは前回までの状況を説明していきます。
1〜3章のネタバレを含むので嫌な人は飛ばすなり戻ってください。
本編である4章の感想はネタバレを控えてはいます。

 

 

 

 

 

 

八神太一が再び主人公で無印の8人と新たに登場した望月芽心が選ばれし子どもたちに加え、新たなデジモン、メイクーモンが登場。
現実世界に感染デジモンと呼ばれる暴走したデジモンが街を襲うようになりました。
しかし現実世界でもゲンナイの協力の下、デジモンに対抗する組織が出来ていました。その中で姫川マキ西島大吾が子どもたちの身近な存在として動いていました。
ここまでが第1章。

02で登場した本宮大輔たちは消息不明のままですが、
デジモンカイザーブイモンワームモンの究極進化系インペリアルドラモンの登場で
仲間となった一乗寺賢が裏切ったのではないかという疑念。
姫川は一連の感染デジモンの暴走の裏に何か知ってるような節があること。
それが感染デジモンの原因がメイクーモンだったという事実。
レオモンの消滅など衝撃的な展開で引いた第2章でした。

3章はまずパタモンが感染。
そして光を介して語られるリブート
それは感染デジモンによる浸食でデジタルワールドの問題だけでなく現実世界にも影響を与えてしまうことからデジタルワールドの事象をリセットしてしまう。
それを行えばパートナーデジモンの記憶も消えてしまう。
光四郎の力でリブートの影響を受けないバックアップを作って対抗しましたが、失敗。パートナーデジモンたちは歪みに入ったまま、リブートは実行されました。
そして舞台はデジタルワールドへ。
子ども達は記憶を失ったパートナーデジモンと出会うところで引きます。
その裏で分かったのはデジモンカイザーは一乗寺賢ではなくゲンナイ!?
相対するのは姫川マキ?

 

 

ここで考察です。

 

デジモンカイザー=ゲンナイとなると彼の意図が不明
今までデジモンの究極体への進化は促していたように思えるので、
あえて強敵をぶつけている感じもします。
姫川と会っていたシーンもなんとなく対立している感じでしたね。
すると姫川の立場も謎。ただし、一連の動きからリブートを促していたようにも思える。
そして前回アルファモンが登場していましたが、まだイイモン説ある。
次の敵がリブートされて復活したダークマスターズ、ムゲンドラモンの登場。
こいつはワンダースワン版で最終的に別次元に行けるような設定を持っていましたが果たして...
記憶をなくしたパートナーたちですが、元々D-3のデジヴァイスは1回こっきりしか使えなかったデジメンタルをバックアップする機能を持っていたのでパートナーの記憶のバックアップとか可能なんじゃないかしら。
D-3といえば普通に姫川が一乗寺のD-3を持っていましたね。

 

うむ、妄想が尽きない。

 

 

 

 

 

さあ、ここからはネタバレしませんよ!

たぶん。

今回は空に焦点があたるらしい...ピヨモンの究極体も出てるしなー。
いい加減、大輔たちは登場するのか。


さて、第4章の感想です。

 

ついに黒幕の名が明らかに!姫川マキの目的も分かる展開

まぁ怪しい怪しいと思っていた姫川マキの目的が分かりました。
とりあえず当たってたのは彼女がリブートを促していた事実。
そしてデジモンカイザー扮するゲンナイの目的も判明。
更に今回の黒幕の名も語られました。
名前が分かるとデジモンファンにしては「あーお前なの?」という感じ。

今回焦点が当たったのは武之内空ピヨモン
リブートによってパートナーデジモンの記憶がなくなってしまった状況で打ち解けていく太一たち。空だけはピヨモンの幼年期であるピョコモンの第一印象は最悪で更に記憶にない過去の話をほじくる始末で上手くいきません。
しかし最終的に空らしさが功を奏しビジュアルの通りホウオウモンに進化。
1時間あまり胸がしめつけられる状況を脱してくれました。
他の子どもたちも打ち解けたはいいけど、パートナーとして彼らを進化させることの出来ないもどかしさが終始あってなかなかキツイ回でした。

もう一つ焦点が当たっているのが男女の関係性だと思います。
とは幼なじみの太一、中学生時代恋人同士だったヤマトという3人の関係と1章あたりから既に光四郎のミミに対する感情が主だった要素でした。
ていうか02の状況から空のベクトルはどっち向いてるのか謎なんだが...。

色々伏線ぽくもある要素を盛り込んだ第4章

冒頭の回想で姫川マキと西島大吾の過去が明かされました。
全て字幕で語られるシーンですが、ここだけでも結構謎が多い。
この回想が時間軸のどこなのか。
登場するキャラクターたちはファンからすれば見覚えのある者たちばかり。
こいつらがいるのならあの時間か?

また、デジタルワールドに辿り着いた子どもたち。
最初はおそらく無印でデジモンたちと別れた場所ですよね、路面電車とかあるし。そこから倒したはずのダークマスターズの一角、ムゲンドラモンの登場からデジタルワールド各地に散らばる子どもたち。
この各地というもの見覚えのある場所ばかりでした。
しかも何人かは意図的なんだよなー。
トノサマゲコモンの城とか、すごい意図を感じる。
...でも何もないんだな。

あと一つ新事実でしたね。
デジモンの死に関して基本デジタマに還るわけですが、本当に死ぬ場合があるなんて。

ブラッシュアップされていたはずの物語

総評すると楽しめるところはありましたが、
第1章を楽しみに観に行った時と同じ感覚を受けてしまった。
あがった期待値にあまりにも届かなくて、BD欲しかったけど買えずに
でもやっぱり買わなくて良かった...みたいな感覚。

一番は進化シーンがくどい。

1章のテンポの悪さに学ばなかったのか。
そりゃ、これがないと!という人もいると思うけど少なくとも複数見せる時に既出のデジモンの進化は見せない方が良いと思うんだよなぁ...。
理想はぼくらのウォーゲームにように瞬時に進化するか、
進化シーンだけどリアルタイムで進行している感が欲しい。
劇場版と題してない分、TVアニメの延長線って感じる部分。

あと今回際だつのがあからさまな予定調和
この展開なら次はこれが起こるという状況がより際だってる。
特に光の危機的状況からの...が2回も続くのはちょっと。

ヴィジュアルでも大きく見せて、回想にダークマスターズだしていかにも重要なキャラクターとして登場したムゲンドラモンと名前を呼ばれなかった過去ドラゴンキラーでやられたあの方の扱いが雑。恐怖は感じても生きてる感がない、これは意図的なのか。

ゲンナイのゲスさやピヨモンのギクシャク、芽心メイクーモンの他の子どもたち喰い気味のウザs...インパクトは良い気持ちで観れないかもしれませんが、空たちのそこからの修復でカタルシスを得られるので悪い点ではないかな。
他が回収されていないので気持ち悪いままなんですけどね。

 

満足いかない要素が多いですが、3章からの期待値が高かったせいでしょう。
何より毎回張られる伏線を回収しつつ更に風呂敷を拡げるのはいいけど、今回はほとんど回収されなかった。前回の芽心の父親や、アルファモンの再登場、未だに一乗寺は名前だけ出て来るし何より02のメンバーはなかなか出てこない
なお、アルファモンのイイモン説は今回でなくなりました。
ロイヤルナイツは基本敵が定着してるなぁ...。

言葉と本心が伴わない、それもなりきれない大人たる所以か。

「大人になることは子どもであることを忘れること」

それが前回の大きなキーワードでした。
思い出を忘れて大人になっていく、ということを
リブートという記憶をなくすデジモンたち
少年時代の思い出に当てはめて物語が展開されました。
ホントこの歳になっても選ばれし子どものままでいる我々視聴者に刺さる言葉ですね。

  • 思い出を忘れて大人になったのが姫川
  • 思い出を振り返り大人になりきれないのが西島
  • 思い出を糧にしようとするのが子どもたち

しかし、どうやら姫川と西島は互いに自身で言葉にしながらも
正反対の想いでいるように感じます。
今回の章で何度か回想シーンが現れますが、
彼らの行動指針がそれを物語っています。
特に姫川の目的がはっきりした以上は否定できないなー。
もう02の及川ポジションだよね、この人。

 

満足度:★☆☆☆☆(5/10)